みなさん、こんにちは。最近、街角やイベント会場で、カラフルで可愛らしいキッチンカーを見かけることが増えましたよね。焼きたてのクレープの甘い香りに誘われて、つい立ち止まってしまった経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。
今日は、そんなキッチンカービジネスの中でも、特に多くのオーナーさんを輩出してきた「ベリーズ・カフェ(Berry’s cafe)」について、一緒に詳しく学んでいきましょう。クレープの移動販売で独立を目指す方にとって、どのような仕組みや特徴があるのか、過去の事例や公開されている情報をもとに深掘りしていきますね。
なお、最初に大切なことをお伝えしておかなければなりません。これからご紹介するベリーズ・カフェですが、運営会社の状況に変化があり、現在は新規の加盟募集が停止されている可能性があります。ですが、このブランドが築き上げた「ロイヤリティ0円」や「出店場所紹介」といったビジネスモデルは、これからキッチンカーを始めようと考えているみなさんにとって、非常に参考になる「学びの宝庫」なんです。
ですので今回は、キッチンカービジネスの成功のヒントを探るという意味でも、ベリーズ・カフェがどのようなサービスを提供していたのか、その全貌を一緒に見ていきたいと思います。
ブランド・概要・運営会社情報
「ベリーズ・カフェ」が目指した移動販売のカタチ
まずはじめに、ベリーズ・カフェがどのようなブランドだったのか、そのコンセプトから見ていきましょう。ベリーズ・カフェは、クレープやワッフル、ドリンクなどを販売する移動販売(キッチンカー)のフランチャイズチェーンです。その最大の特徴は、可愛らしい外装のキッチンカーと、本格的なスイーツメニューにあります。
多くの人が憧れる「自分のお店を持ちたい」という夢。でも、固定の店舗を持つには多額の資金が必要ですし、失敗したときのリスクも大きいですよね。そこで注目されたのが、低資金で開業でき、お客様がいる場所へ自分から会いに行ける「キッチンカー」というスタイルだったんです。
ベリーズ・カフェは、全国で約200店舗以上を展開していた実績があり、キッチンカー業界の中ではかなりの大手ブランドとして知られていました。赤い屋根やポップなデザインの車体は、遠くからでも目を引く存在感があり、イベント会場や大学のキャンパスなどで、多くの人々に親しまれてきたんですよ。

運営会社情報の確認と現状について
次に、このブランドを運営していた企業について、情報を整理してみましょう。フランチャイズを検討する上では、本部の信頼性や経営状況を確認することが何より重要ですからね。
| 会社名 | 株式会社N E PROJECT (株式会社NEP) |
| 代表者 | 代表取締役 和田 幸一 |
| 本社所在地 | 大阪府堺市中区深阪1-14-52 |
| 設立 | 2013年6月 |
| 資本金 | 900万円 |
| 事業内容 | 移動販売クレープ店「Berry’s cafe」のFC事業 キッチンカー(車両)企画販売 |
| 加盟店舗数 | 全国約280店舗(サポート実績含む) |
ここで、先ほど少し触れた重要な点についてご説明しますね。公開されている情報によりますと、運営会社である株式会社N E PROJECTは、2023年10月に破産手続開始の決定を受けたという報道があります。
これは、加盟を検討されている方にとっては非常に重要な事実です。現在、公式サイト等を通じた新規の募集は行われていない可能性が高く、事業がどのように継続されているか、あるいは終了しているかは、慎重に確認する必要があります。
ただ、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。これだけの店舗数を展開できたということは、そこには確実に「支持される理由」や「画期的なシステム」があったはずですよね。その仕組みを知ることは、他のフランチャイズと比較検討したり、個人で開業を目指したりする際にも、きっと大きな財産になるはずです。それでは、具体的な特徴について見ていきましょう。
フランチャイズの特徴
特徴その1:加盟金・ロイヤリティ0円という衝撃
ベリーズ・カフェが多くのオーナー志望者を惹きつけた最大の理由は、なんといってもその「低コスト設計」にありました。通常、フランチャイズに加盟すると、「加盟金」として最初にまとまったお金を支払い、さらに毎月売上の数パーセントを「ロイヤリティ」として本部に納めるのが一般的ですよね。
ところが、ベリーズ・カフェはこの常識を覆し、加盟金0円、ロイヤリティ0円というプランを打ち出していたんです。「えっ、それじゃあ本部はどこで儲けるの?」って不思議に思いますよね。
実は、このモデルは「開業時の車両販売」や「研修費」、そして日々の「食材仕入れ」などで本部が収益を上げる仕組みになっていたと考えられます。加盟店側からすれば、毎月の固定費がかからないというのは、精神的にとても楽ですよね。雨で売上が立たない日があっても、本部に支払うお金が発生しない。これは、不安定になりがちな移動販売ビジネスにおいて、非常に大きな安心材料だったと言えます。
「頑張った分だけ自分の利益になる」。このシンプルな図式が、副業で始めたい方や、資金に余裕のない方にとって、強力な後押しになっていたんですね。

特徴その2:最強の武器「出店場所紹介サポート」
キッチンカービジネスを始める人が一番最初にぶつかる壁、それは何だと思いますか?美味しいクレープを作ること?いいえ、違います。それは「売る場所がない」ということなんです。
どんなに素敵な車で、どんなに美味しいクレープを作っても、出店する場所(スペース)がなければ商売は始まりません。しかも、人が集まる良い場所は、すでに他の業者さんが確保していたり、個人では交渉に応じてもらえなかったりと、確保するのが本当に難しいんです。
そこでベリーズ・カフェが強みとしていたのが、本部による「出店場所の紹介」でした。スーパーマーケットやドラッグストアの店頭、大学のキャンパス、携帯ショップのイベント、企業の展示会など、本部が独自に開拓した営業場所を、加盟店の皆さんに紹介していたんです。
特に「買取案件」と呼ばれる、携帯ショップや住宅展示場のイベントなどで、来場者に無料でクレープを配る代わりに、企業から定額の報酬を受け取る仕事は、売上の波が少なく安定しているため、非常に人気がありました。個人ではなかなか入り込めない大手企業の案件を、本部の力で受注できる。これこそが、フランチャイズに加盟する最大のメリットと言えるかもしれませんね。
「場所さえあれば売れるのに…」という悩みを解消し、開業直後からスムーズに売上を作れる環境を用意する。このサポート体制が、未経験者でも参入しやすい土壌を作っていたのです。
特徴その3:未経験でもプロになれる研修制度
「クレープなんて焼いたことがないし、自分にできるか不安…」という方も多かったと思います。そんな不安を取り除くために、ベリーズ・カフェでは手厚い研修制度を用意していました。
具体的には、3日から5日間の研修を通じて、クレープの焼き方やトッピングの技術はもちろん、接客マナー、車両の取り扱い、そして衛生管理に至るまで、移動販売に必要なノウハウを徹底的に指導していたんです。
特にクレープの生地(トンボを使って薄く丸く広げるあの技術です!)を綺麗に焼くのは、意外と難しいものなんですよね。でも、プロの指導のもとで集中的に練習することで、短期間で商品として提供できるレベルまで上達できたそうです。
さらに、単に作るだけでなく、「営業商談・交渉代行の学習支援」も行われていたという情報もあります。これは、本部からの紹介に頼るだけでなく、将来的にオーナー自身で新しい出店場所を開拓できるようにするためのスキルアップ支援です。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という姿勢も、独立支援としては非常に理にかなっていますよね。

募集要項・契約条件・開業シミュレーション
過去の募集データから見る開業条件
それでは、実際に開業するためにはどれくらいの資金が必要だったのか、過去の公開データをもとにシミュレーションしてみましょう。現在の相場感と比較する上でも、参考になる数字ですよ。
以前の情報によりますと、開業資金の目安は約173万円〜190万円(税込)程度とされていました。この金額には、主に「車両費」と「研修費」が含まれていたようです。
| 項目 | 費用目安(過去事例) | 内容 |
|---|---|---|
| 加盟金 | 0円 | ブランド使用料などが無料 |
| 研修費 | 約28万円 | 調理技術・運営ノウハウの習得 |
| 移動販売車 | 約145万円〜 | 内装・設備込みのキッチンカー |
| 合計 | 約173万円〜 | 初期投資の目安 |
実店舗を構えてカフェを開業しようと思えば、内装工事や保証金などで1,000万円近くかかることも珍しくありません。それに比べると、200万円以下で自分のお店が持てるというのは、非常に魅力的ですよね。車両代金も含まれているので、資産として手元に残るのもポイントです。
収益モデルと働き方の自由度
では、このビジネスモデルでどれくらいの収益が見込めたのでしょうか。ベリーズ・カフェのモデルでは、以下のような働き方が可能でした。
- 副業・週末起業スタイル:平日は会社員、土日だけイベント出店。
- 専業・ガッツリ稼ぐスタイル:平日は大学やオフィス街、休日は大型イベント。
- 夫婦・カップルで開業:人件費を抑えて二人三脚で運営。
特に「イベント出店」や「買取案件」がうまくいった場合、1日で10万円以上の売上を上げることも夢ではありませんでした。クレープは原価率が比較的低く(一般的に30%〜40%程度)、ロイヤリティも0円だったため、売上が上がれば利益率が高くなる構造だったんです。
ただし、移動販売には「天候リスク」や「出店場所による売上の波」がつきものです。毎日安定して売れるわけではなく、冬の寒い時期や雨の日は客足が遠のくこともあります。そういったリスクも含めて、トータルで黒字化を目指す経営手腕が求められるビジネスでもあったんですね。

今、私たちが学ぶべきこと
ここまで見てきたように、ベリーズ・カフェは「低資金開業」と「出店場所紹介」を武器に急成長したフランチャイズでした。しかし、運営会社の倒産という事実は、フランチャイズビジネスの難しさも同時に教えてくれています。
たとえ加盟店にとって魅力的な条件(ロイヤリティ0円など)であっても、本部が収益を確保し、継続的にサポートを提供し続けるための「持続可能な仕組み」がなければ、共倒れになってしまうリスクがあるということです。
これからフランチャイズ加盟を検討されるみなさんには、以下のポイントをぜひチェックしていただきたいと思います。
・本部の財務状況は健全か?
・ロイヤリティ0円の場合、本部はどこで利益を得て運営を維持しているのか?
・出店場所の紹介は「約束」なのか、あくまで「努力目標」なのか?
・万が一本部がなくなった場合でも、独立して営業を続けられるスキルが身につくか?
ベリーズ・カフェの事例は、魅力的なビジネスモデルであると同時に、パートナー選びの重要性を再認識させてくれる、貴重なケーススタディと言えるでしょう。
キッチンカーの夢を、確かな一歩に変えるために
今回は、かつて多くの注目を集めた「ベリーズ・カフェ」について、その特徴や仕組みを詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか。
可愛らしいキッチンカーで街を彩り、甘いクレープでお客様を笑顔にする。そんな移動販売の仕事自体は、今も変わらず、とても夢があり、やりがいに満ちた素晴らしい職業です。ベリーズ・カフェが広めた「場所を斡旋する」というスタイルや、「低コストで参入できる」という考え方は、今のキッチンカー業界のスタンダードにも大きな影響を与えています。
残念ながら、現在このブランドへの新規加盟は難しい状況にあるかもしれませんが、ここで学んだ知識は決して無駄にはなりません。他のキッチンカーフランチャイズを比較検討する際の「基準」として、あるいはご自身で独立開業を目指す際の「ヒント」として、きっと役に立つはずです。
「自分のお店を持ちたい」というあなたの情熱は、何よりも尊いものです。だからこそ、しっかりと情報を集め、リスクを見極め、信頼できるパートナーを見つけてください。あなたの夢のキッチンカーが、いつかどこかの街角で、たくさんの笑顔を生み出すことを、心から願っています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。あなたの新しい挑戦を、陰ながら応援しています。
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